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Ajaxを活用した営業フロントの革新で受発注業務の効率を大幅に向上

~Webフロントアプリケーション構築基盤「Interstage Interaction Manager」~

株式会社サンゲツ様 導入事例


Ajaxを活用した営業フロントの革新で、受発注業務の効率を大幅に向上した事例です。

[ 2008年3月掲載 ]


導入前の課題   導入後の効果
複数の業務画面を同時に操作する必要があり、受発注業務が非効率的 Ajaxフレームワークを活用し、複数画面を統合した使いやすい営業フロントを構築。オペレーターの負担を軽減し、ビジネススピードの向上に貢献
部分最適で構築された既存システムへの影響を抑えつつ、業務を改善したい 営業フロントの操作性改善に目的を絞り、既存システムを活かした短期構築を実現

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受発注業務の効率が低下しビジネススピードに影響

上原 健
株式会社サンゲツ 取締役 情報システム部長

多田 健次
株式会社サンゲツ 情報システム部 課長

日本のインテリア文化の発展に貢献したい。インテリア専門商社のサンゲツはそのような姿勢のもと、壁紙やカーテンなどトータルインテリア商品の開発・販売 事業を展開する。

同社の競争力は、取扱商品の拡大や、代理店や内装業者といった取引先の幅広さによって支えられている。同社取締役情報システム部長上原健氏は「情報システムを有効活用することで、お客様へのクイックデリバリーと品切れの回避、余剰在庫の削減を実現しています」と語る。

同社は現在、商品点数は1万3千以上、取引社数は約1万7千に及び、日々数万点の注文が全国で飛び交っている。受注情報は、各事業所のオペレーターがホストコンピュータの端末から商品コードや顧客コードを入力する。

ただ、その場合、担当者がコードを調べて受注メモに記入し、オペレーターが受注メモを見ながら端末で入力するという複数の工程を経なければならない。「ビジネスが発展し、商品点数や取引先様が増えるにつれ、受発注業務が煩雑化し、リードタイムが増えてしまいました」と同社情報システム部課長多田健次氏は振り返る。

また、ロット番号や在庫状況など入力に必要な付随情報の表示に、いちいち別システムを立ち上げなければならなかった。ほかにも、コード検索のレスポンスや入力画面の使い勝手が悪いなど、さまざまな問題を抱えていた。


Ajaxフレームワークの導入によりWebフロントを独立して短期間に構築

同社はこれらの課題解決のため、2007年初頭から受発注システムの改善に着手。既存システムは部分最適で既に構築されているため、システム全体の再構築を避け、効果が見込める部分に優先して取り組みたかった。そのため、メインフレームを中心に構築されているバックエンドのシステムはそのまま残し、営業フロントのみを変革することにした。

株式会社サンゲツ様 システム構成図

杉崎 寛
株式会社サンゲツ 情報システム部 係長

実現手段としてWebの活用が挙がったが、通常のWebインターフェースでは、操作性やレスポンスで自社の要求を満たせない。同社は、情報システム部係長杉崎寛氏を中心に利用技術の検討を重ねた結果、Ajax(注1)に着目した。

「画面全体の読み込みが不要なAjaxはレスポンスがよく、操作性も高いです。エンジニアの数や技術情報の豊富さなども考慮し、Ajaxが最適だと判断しました」(杉崎氏)

2007年5月、同社はAjaxでWebフロントを構築できるベンダーを探した。そして選ばれたのが富士通である。多田氏は「構築スピードの早さは決め手の一つでした。11月の繁忙期を迎える前にカットオーバーする必要があったのですが、期限内に構築できる提案をいただいたのは、富士通だけでした」と強調する。

約4カ月というスピード構築を可能にしたのは、Webフロントアプリケーション構築基盤である富士通のミドルウェア「Interstage Interaction Manager」 だ。

同製品はAjaxフレームワークを提供することで、必要な機能を部品として用意しており、高品質なWebフロントの短期開発が可能である。また、入力チェック機能が容易に実装できるなど、富士通独自の工夫が盛り込まれた「フロントMVCモデル(注2)」(特許出願済)が採用されている点も特長だ。

富士通のAjaxにおける技術力も高く評価された。杉崎氏は「富士通はAjaxという先進技術をミドルウェアとしていち早く製品化しており、信頼感が持てました。実際にデモを見せてもらい、当社が切望する使い勝手のよいWebフロントが実現できることを確信しました」と語る。

(注1)

Ajax (Asynchronous JavaScript + XML):HTML/XHTML/CSSなどの既存の技術同士を組み合わせたWebアプリケーション構築手法。表示されているページ全てを再読み込みすることなくユーザインターフェースを逐次更新できるため、処理性能の向上と高い操作性を実現できる。


(注2)

フロントMVCモデル:データ定義を担当する「Model」、表示や入力を担当する「View」、ViewとModelを制御する「Controller」の3つの要素にアプリケーションを分離して開発する方式「MVCモデル」を、クライアント側のJavaScript上で実現したもの


操作性やレスポンスを高め受発注入力業務の効率を向上

サンゲツの情報システム部は業務現場の意見を十分取り入れつつ仕様を策定。2007年6月から開発を始め、同年10月下旬に受発注入力の基本機能を、翌2008年2月中旬には受発注入力の残りの機能を、順次リリースした。

Interstage Interaction Manager を基盤とするAjaxの活用で、注文を受けた商品名の一部から素早くコードを検索でき、商品名を入力すれば在庫状況とロット番号が同じ画面に表示されるなど、圧倒的な使い勝手のよさを実現した。同時に、矢印キーで入力箇所を移動できるなど、ホスト操作に慣れた人でも違和感なく移行できるよう、配慮されている。

「オペレーターの作業負担も大幅に減り、取引先に対してもスピーディーな対応が可能となりました」(上原氏)

加えて、人材活用の面でもメリットをもたらしている。従来はコードをある程度暗記するなど、受発注入力業務の習得に一定期間の教育や慣れを要していた。「受発注入力作業が大幅に簡略化されたので、未経験者でも短期間で入力作業を習得することが可能です」と多田氏は満足気に語る。

また同社は、フロントのみを切り出して変革したという今回のアプローチにも手応えを感じている。バックエンドの既存資産には手を加えず、「システムの中で費用対効果が高く、短期間かつ低リスクで実施できる部分から、段階的に再構築ができます」と上原氏は語る。

今後もInterstage Interaction Manager を基盤に同様のアプローチを活用し、既存システムの最適化を順次、進めていく予定だ。「将来的には例えば、受発注入力システムを取引先の業務現場まで拡張し、取引先がインターネットから直接発注できるようにしたい」(上原氏)

サンゲツは、富士通が実現した情報システムを武器にスピーディーなビジネスを展開し、よりよいサービスをお客様に提供してゆく。


【株式会社サンゲツ様 会社概要】

本社 〒451-8575 愛知県名古屋市西区幅下1-4-1
設立 1953年4月(創業嘉永年間)
資本金 136億1,610万円
代表取締役社長 日比 賢昭
従業員数 1,000名(2007年3月期現在)
事業概要 インテリアの専門商社。壁紙、カーテン、床材、イス生地などトータルインテリア商品の開発・販売を手がける。
株式会社サンゲツ
ホームページ 株式会社サンゲツ ホームページ

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