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蓄積された販売データをInterstage Navigatorで徹底活用
営業担当から経営層までデータ活用が全社的に拡大

ヤスハラケミカル株式会社様 導入事例


Interstage Navigatorを導入して蓄積されたデータ活用し、営業担当から経営層までデータ活用が全社的に拡大した事例です。

[ 2006年2月10日掲載 ]

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蓄積されたデータをもっと活用しようという動きが全社的に広がっています。

どの企業でもITインフラが整備され、多くの経営データが蓄積されるようになった。だが、蓄積された経営データを十分に活用している企業は少ない。活用したくても、蓄積されたデータから欲しい情報を取り出せない、取り出せても見たい切り口で表示できない。ヤスハラケミカル株式会社様では、これら課題を、富士通のビジネス・インテリジェンス・ソフトウェア「Interstage Navigator」で見事に解決した。

導入前の課題   導入による効果

データベースから必要なデータを抽出、加工するのに専門知識を要するため、一部の人しか活用できていなかった。

直感的なGUI(注1)による操作により、自由な視点での分析や複雑な表の作成が容易に可能となった。販売データを分析しながらの会議も可能となり、問題点の発見から対応策の検討、確定までのスピードが大幅に向上。

求められるデータの変化への対応と、データ加工の作業負荷の増大。

ノンプログラミングで複雑な表が作成可能となり、帳票・照会プログラムの開発工数の削減と、作業負荷の軽減を実現。

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導入の背景

データは十二分に活用できている状況ではなかった

ヤスハラケミカル株式会社 情報システム室 室長 松島和文氏

オレンジの皮や松ヤニから抽出した無害性の天然テルペン。それは、セロハンテープやビニールテープの粘着部分の主原料だ。テルペンはこのほか、接着剤や香料原料、さらにラミネート品やホットメルト接着材などの素材にもなる。また、天然であるため、自然にもやさしい素材である。このテルペンを主原料に、各種化学製品を製造しているのがヤスハラケミカル株式会社様(以下、ヤスハラケミカル。敬称略)である。「極めてニッチな分野です。かつては同業者もいましたが、結果的に我が国ではほぼ独占となりました」と語るのは同社情報システム室室長松島和文氏だ。

独占とはいえ、石油を原料とした代替品が登場し、作れば売れる時代ではなくなった。お客様の求める製品を生産し提供する仕組みが求められるようになったのである。そのような状況下では、販売データをベースとした市場トレンドの把握や分析が必要不可欠である。

同社では1992年に、販売管理システムを刷新して富士通の「Super CAPSEL」を、96年にはデータベースにOracleを導入し、販売データの蓄積を開始した。同時に、営業担当者が直接、欲しいデータを抽出し活用できる環境を整えた。さらに03年にはその販売管理システムを富士通の「GLOVIA-C」にアップグレードした。こうして進化してきた販売管理システムだが、そのデータは必ずしも十二分に活用できている状況ではなかった。

エンドユーザー側の問題点は、まずデータベースから必要なデータを抽出し加工するには専門知識を要し、一部の人しか活用できていなかったこと。また、データ加工のための作業時間も負担となっていた。さらに、求められるデータも変化した。かつては請求先、出荷先など直接業務に関わる情報が主だったが、最近では、業種、用途など顧客や市場に関する情報のニーズが高まった。

一方、情報システム室にはデータの抽出・加工依頼が増えることになった。さらに、より高度な分析のためにプログラミングが必要なケースも増えた。本来業務でただでさえ多忙な情報システム室は、こうした業務が加わったことでストレスは高まる一方だった。

導入のポイント

Interstage Navigator導入の決め手は時間の概念と基幹DBとの連携の容易さ

ヤスハラケミカル株式会社 情報システム室 リーダー 金藤祐司氏

「こうした状況の打開に、営業分析システムの構築を意識し、04年にデータベースの見直しとOLAP(注2)ツール導入の検討に本格着手しました」と同社情報システム室リーダー金藤祐司氏は振り返る。

データベースの見直しにあたって金藤氏は、まず、実際にデータを活用する営業部門に足を運び、どんなデータをどのように見たいのかを綿密にヒアリング。そのうえで、新たなデータや分析したい切り口の追加、テーブル設計を始めとするデータベース構造の変更などを検討していった。データベースに自在にアクセスして活用するための分析ツールの選定のポイントは、「価格、使いやすさ、基幹データベースとの連携の3つでした」と松島氏は語る。

データベースの設計見直しを開始したのは04年秋。同時に、ツールの検討にも着手した。富士通以外の製品も検討したが、04年12月、富士通からビジネス・インテリジェンス・ソフトウェア「InterstageNavigator」の提案があった。「提案内容を見て本当に驚きました。時間の概念があらかじめ用意されており、分析を会計年度で指定したり、それ以外の期間で限定したり、極めて柔軟に抽出する範囲を指定できたからです。また、基幹データベースとの連携が容易なのも魅力でした」と、初めて見た時の驚きを金藤氏は語る。

プレゼンテーションでは、実際のデータを使用した自在な分析手法を、デモをしながら説明し、リアルで説得力があった。これにより、Interstage Navigatorの導入を前提に予算化した。

05年1~2月のデータベース見直し作業、3月のInterstage Navigatorの導入作業を経て、4月に新システムが稼働開始した。「導入後、システム部門の負荷が大幅に削減されました。これほどカットオーバーを待ち望んだシステムはありません」と金藤氏は顔をほころばす。

そして、Interstage Navigatorの導入は、データベースの見直し作業にもメリットをもたらした。「データベース連携が、当初考えていたツールより極めて容易なため、既存のデータベースを大幅に変更せずに済みました」(松島氏)と波及効果を認める。

会議中の分析も可能に

Interstage Navigatorの導入で、エンドユーザーは直感的な操作と自由な視点で分析できるようになり、複雑な表も自在に作成できるようになった。松島氏は、「使いやすくなり、経営層や管理職にも新システムの使い方を習得しようとする機運が生まれました。蓄積されたデータをもっと活用しようという動きが全社的に広がっています」と予期していなかった導入効果を語る。また、販売データを分析しながらの会議も可能となったため、問題点の発見から対応策の検討、さらに確定までのスピードが大幅にアップした。さらに情報システム室にとっては、ノンプログラミングで複雑な表が作成可能となったので、帳票・照会プログラムの開発工数を削減でき、負担が大幅に軽減された。

ヤスハラケミカル 構成図
システム概要図

今後の展開・データ活用の秘訣

今後の課題はシステムの横展開

今後の展望について金藤氏は「課題の一つは横展開です。販売データのみならず、購買の原価データや生産の計画や実績データなど、Interstage Navigatorの活用範囲はまだまだあります。今後は、そういった既存データの活用も促進していきたいと考えています」と語る。

データベースの『あり方』が大事

最後にデータ活用のアドバイスを聞いた。「まずはデータベースの『あり方』が大事。経営層からエンドユーザーまで、全てのユーザーの欲しいデータが確実に蓄積されていなければいけません。実際、Interstage Navigatorの導入作業は1カ月で済みましたが、その前には4カ月をかけて、充分な内部検討を行ったのです」(金藤氏)。ヤスハラケミカルでの導入成功の秘訣はこのあたりにありそうだ。

ヤスハラケミカル株式会社様 会社概要

所在地 広島県府中市高木町1080番地
社長 安原禎二
設立 1959(昭和34)年2月24日
従業員数 290名
資本金 17億8956万円
売上高 90億2374万円(2004年度 単独)
事業概要

無害性の天然テルペン油(松の木から採れる精油及び柑橘類の果皮に含まれるオレンジ油等)を主原料とするテルペン化学製品の開発・生産。タイヤ、プラスチック、接着剤、香料、化粧品、芳香剤、塗料、医薬品等、幅広い分野の化学工業原料として利用されている。

ヤスハラケミカル株式会社ロゴ

URL

http://www.yschem.co.jp/

【導入事例(PDF版)】

用語解説

注1 : GUI
GUI(Graphical User Interface) ウィンドウやアイコンなどの画像により、コンピュータを容易に操作できるように設計されたインターフェースの総称。
注2 : OLAP
OLAP(On-Line Analytical Processing) 直訳は「オンライン分析処理」。顧客データや販売データを多次元的に解析し、視覚化するシステムや仕組を言う。

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