Interstage 特集
ブロードバンドインターネット時代のミドルウェア特集
「Interstage V5」
9ページ/全9ページ
富士通1社で開発環境すべてをカバーしようとするのは、現実的ではない。生産性をトータルに上げるには、他社の開発ツールとの連携も不可欠である。
そこで、富士通が上流設計ツールとして採用したのが統一モデリング言語UMLである。具体的には、Rational Software社の開発ツール「Rational Rose」による設計と連携したアプリケーション開発を可能にしている。
UMLは、オブジェクト指向分析/設計で用いられるモデリング言語の標準であり、システム構築の上流工程の設計期間短縮や、上流ドキュメントによる開発/保守が可能となる。
これら、他社製開発ツールとの連携を深めるため、富士通は「Eclipse」に参画している。Eclipseは、Javaベースの統合開発環境のための共有ソフトウェア技術を確立する、米国のオープン・ソース・コミュニティである。
これにより、富士通の開発環境は、Eclipseに対応した他社のアプリケーション開発ツールと同様の操作性で、シームレスに連携できるようになる。
トータルな生産性向上の一環として、Webアプリケーションフレームワーク「Interstage Apcoordinator(以下、Apcoordinator)」を提供している。
Interstage V5では、従来のクライアント側フレームワークに加えて、EJB/SOAPサーバやJSP/Servletまでを含め、一貫したフレームワークを提供する。J2EEに準拠しているため、Apcoordinatorの提供するフレームワークは、実行環境がInterstageに限られない。
他社コンポーネントがInterstage上で稼働するのと同様に、Apcoordinatorのフレームワークも他社J2EE環境で動作する。Interstage上での開発と実行が最も効率的ではあるが、他社J2EE環境での動作によりコンポーネント・ビジネスの拡大が期待できる。
コンポーネント・ビジネスに関していえば、Interstageは.NETにも対応しており、その開発環境であるVisual Studio .NETで作成したコンポーネントやアプリケーションの稼働も保証している。Visual Basicによる既存コンポーネントも取り込むことができる。また、.NETとDevelopment Suiteが提供するフレームワークとの間で、Webサービスを使用して連携できる。
下の図は、Development Suiteによるシステム開発適用例である。帳票など紙ベースで行ってきた保険契約申請業務の電子化である。
これまでの帳票をベースに画面イメージを素早く形成し、紙帳票そのままのイメージをWebブラウザに表示してデータ入力ができるようにする。同時に、処理の手続きを作成。さらに、審査はCOBOLアプリケーションとも連携している。
従来の資産やフレームワークを利用することで、極めてスピーディーなシステム構築を実現。このような適用例からみても、一般企業の申請業務のみならず、e-Japan計画による電子政府プロジェクトにも幅広く適用することができるだろう。
既存COBOL資産の活用、.NETやiアプリ作成への対応、UMLの装備、さらにWebアプリケーションフレームワークの強化……。これだけの規模を持っている開発環境は、Interstageをおいて他にはないだろう。
Development Suiteは品質を維持したまま、トータルな生産性の向上を強力に支援するのである。



![富士通のミドルウェア(特集連載:[第2回] 柔軟なシステム連携を実現するSOA基盤)](/jp/img/banner/bnr_mw.jpg)