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昨今、お客様システムの多様化へのニーズの高まりとともに、オープン・ソース・ソフトウェア(以降OSS)を適用するケースが増えてきています。
OSSには、初期コストの低減/オープン性/先進性などの利点がありますが、富士通は、それらの利点に加え、高信頼/高性能/長期サポートによる「安心・安全」なシステムを作ることが重要であると考えます。Interstage Application Serverは、オープンスタンダード技術を積極的に採用したアプリケーションサーバです。これに、富士通が長年にわたり培ってきた実用化技術を融合させることで、「10年使い続けられるシステム」を実現します。
[2007年2月9日掲載]
ここ数年、OSSを利用する企業が増えてきています。
ソースコードがインターネットなどを通じて無償で公開され、一定の条件さえ満たせば、誰もが自由に利用/改変/再配布を行うことができるため、低コストで利用でき、特定ベンダーに依存せずともシステムを開発できるという期待から、企業情報システムを構築する際の基盤として、OSSを利用する企業は多くなっています。
しかし、最近になって、企業におけるOSS活用の機運に変化が見られるようになってきたようです。
企業情報システム、特に基幹系システムのように、24時間365日の安定稼働が求められるシステムにおいては、長期にわたって使い続けるためには、ベンダーのサポートが必要となる場合が少なくありません。なぜならば、OSSを利用したシステムでトラブルが発生した場合、その解決をコミュニティーに求めるわけにはいかないからです。そのため、ソフトそのものはオープンソースでも、サポートはベンダーに頼っているというのが現実です。そして年を重ねるごとにそのサポート費用が重くのしかかり、結局は商用ソフトよりも高くついてしまう、という本末転倒な事態を引き起こしてしまうケースもあるようです。
また、OSSに対する見方の変化はそれだけではありません。
基幹業務システムを安定稼働させるためには、多重アクセス時の高い実行性能や業務継続性を保証する信頼性技術が必要ですが、OSSユーザからはそうした面での不安の声もあがるようになってきています。
Interstage Application Server(以下、Interstage)は、国際標準のオープンテクノロジーを積極的に採用した高信頼・高性能なアプリケーションサーバです。
Apache(Webサーバ)、Tomcat(Servletコンテナ)、Axisベース(SOAP)などのデファクトスタンダード技術を採用しています(図1)。
そのため、開発者はInterstageを意識したアプリケーションを作成する必要はありません。オープンソース上で動作しているアプリケーションを、そのまま動作させることが可能です。開発者はInterstage固有の操作方法をほとんど覚える必要なく、コミュニティーやWeb、書籍などで学んだ知識を活用するだけで、業務アプリケーションを作成することが可能です。OSSの技術・資産をそのまま活用することが可能、というわけです。

[図1] グローバル標準を採用した高信頼/高性能アプリケーションサーバ Interstage
しかし、Interstageはこうしたオープン技術を、ただそのまま実装しているわけではありません。
Interstageでは、OSSのオープン技術に加えて、以下のような実用化技術を融合することで、お客様システムの長期安定稼働を実現しています。
Interstageでは、基幹システムでの適用に必要な、高い信頼性と実行性能を備えています。
前回の特集でご紹介した「ワークユニット、マルチコンテナ」の機構(OSSや他社アプリケーションサーバにはない多重制御技術)により、高い実行性能・トラブル発生時の影響の局所化・業務継続性を保証しています。
またそのほかにも、メモリ管理機能の改良による性能向上や、予兆監視・警告による、メモリ不足や異常なガベージコレクション(注1)の発生を抑止することが可能です。これにより、ばらつきの少ない、常に安定したレスポンスを保証します。
銀行業務等では、トラブルが発生した場合、その原因の究明が絶対条件となっています。
金融システムでは1つの取引の誤りが、莫大な損失を発生させてしまう恐れがあり、システムに求められる信頼性やトラブル発生時の迅速かつ間違いのない解決が常に求められています。
富士通では、オープンソースをすべて保持しており、オープンソースコミュニティーでは修正できないようなトラブルが発生した場合でも、責任を持ってトラブル対応を行う体制を整えています(セキュリティホール対応を含みます)。
また、トラブルの未然防止・迅速解決に向けて、詳細ログの取得、ログファイルのローテーション化といった、一見地味に見えますが、24時間365日の運用には必須となる機能を備えています。いつのまにかディスクがパンクしてしまい、システムがダウンしてしまった・・・。では商用の運用には耐えられないのです。
フリーのツールを組み合わせてシステムを構築する場合、 OSS間のサポート状況の確認、個々のセットアップ、連携の設定、動作確認などの作業を、利用者はすべて手作業で行わなければならず、TCO増大やトラブルの原因となりかねません。
Interstageではブラウザベースの運用管理ツールを提供していますので、効率的な運用管理を実現するとともに、人的ミスによるトラブルの発生を削減することができます。
富士通に限らず、多くのベンダーが、最新の標準技術を製品に取り入れています。では、富士通との違いはどこにあるのでしょうか?
多くのベンダーでは最新技術(例えば、標準化される前のJ2EEやWebサービスの仕様)をいち早く取り入れようとしています。そのため、標準化された仕様との間に差異が生じ、非互換を発生させてしまう可能性があります。非互換問題が与える影響については、前々回の特集でご紹介したとおりですが、システムを長く使い続けたい企業にとっては見過ごすことのできない大きな問題です。
富士通では標準技術を採用するにあたっては、まずはじめに、オープン技術・標準仕様を愚直なまでに厳密にチェックし、企業情報システムに導入するに足る技術かどうかをしっかりと見極める、というポリシーを持っています。
Interstageでは従来より、その時々の新たな標準技術を取り入れてきました。その際に常に心がけてきたのは、「お客様のアプリケーション資産をいかにして守るか」という点です。お客様システムの環境をしっかりと意識し、必要な標準技術を採用することで、はじめてお客様資産の長期安定稼働を実現することができます。
Interstageは、お客様資産の互換を保証しつつ、他社製品との非常に高い互換性をも実現しています。Interstage上で構築したアプリケーションは、Interstage以外の他社製アプリケーションサーバ上でも問題なく動作します。これも、お客様システムがマルチベンダー環境であることが多いということをしっかりと認識した上で、お客様の立場に立った製品開発を進めているからこそできることです。Interstageというブランドがついているからといって、決して富士通独自のシステムを目指しているわけではなく、標準技術に基づいた、「真のオープンシステム」を実現することが、Intersgtageの目指す姿といえます。こうした取組みを実現するために、標準技術の採用にあたっては細心の注意を払っています。
「新しければそれでよい」という考え方ではなく、先進性を重視しつつも、お客様システムにとって実用的な技術であるか、また、将来にわたって保証できる技術かどうか、といったことをしっかりと見据えた上で、製品への採用を決定しています。
Interstageは、オープン技術のメリットを活かしつつ、企業情報システムに必要となる高い信頼性・性能を実現することで、お客様の大切なIT資産を守り、業務アプリケーションの長期にわたる安定稼動を支えています。
(注1) ガベージコレクション(GC) :
プログラムが動的に確保したメモリ領域のうち、不要になった領域を自動的に解放する機能。
ガベージコレクションは負荷のかかる処理であり、いったん始まるとCPUを長時間占有する。 また、ガベージコレクションが発生するタイミングや占有時間の事前予測は困難なため、基幹系システムには向いていない。
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