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連載 「業務アプリケーションの10年稼働を実現する富士通のミドルウェア」

第1回 : 10年使える業務アプリケーション基盤

現在の企業情報システムでは、業務アプリケーションの構築を行う場合、「アプリケーションサーバ」という土台となる基盤ミドルウェアの上に構築されるケースがそのほとんどです。しかし、その土台であるアプリケーションサーバは、どのような理由で採用されているのでしょうか?

ここでは、業務アプリケーションの長期安定稼働のカギを握るアプリケーションサーバを選択する上でのポイントについて、詳しく述べていきます。

[2006年12月1日掲載]

ミドルウェア選びの新機軸

今日の企業情報システムを構成するアーキテクチャーの主流はWebシステムであり、「アプリケーションサーバ」はWebシステムを支える基盤として欠かせない存在となっています。そのため、企業にとってどのアプリケーションサーバを採用するかは非常に重要な課題となっています。しかし、企業はどのような視点でアプリケーションサーバを選んでいるのでしょうか。

多くの方々の声として、アプリケーションサーバ製品の選択時に重視したい点に「品質/高信頼性」、「機能/性能」、「導入/運用のしやすさ」の3点が挙げられています。しかし、アプリケーションサーバを基盤として長期的に使用するということを考えたとき、実はもう一つ、隠れた「真の」要件が浮かび上がってきます。

では、アプリケーションサーバに求められる「真の」要件とは何でしょうか。以降で考えていきます。

アプリケーションサーバに求められる「真の」要件とは

一般的に業務アプリケーションの寿命は長く、一度導入された業務アプリケーションはよほどの不具合でもない限りは、5年10年と使われ続けることが多いと言われています。しかし、システムの基盤となるプラットフォーム(サーバ、OS、ミドルウェアなど)は、世の中の最新技術に追従するために、短いサイクルでバージョンアップが繰り返されます。この結果、「業務アプリケーションのライフサイクルは、プラットフォームのライフサイクルよりも長くなる」ということになります。しかし、システムの稼働期間中にプラットフォームをバージョンアップすることも珍しくありません。その際に問題となるのが「互換性」です。

プラットフォームをバージョンアップした場合でも、その上に乗る業務アプリケーションの動作に影響を与えなければ問題はありませんが、実際はそうはなっていないケースはよく見られます。つまり、最新技術に追従したが故に、旧環境との間に非互換が発生し、既存の業務アプリケーションがそのままでは動作しなくなるという現象です。これは、プラットフォームのバージョンアップに呼応して業務アプリケーションの動作検証や改修が必要になる、ということを意味しており、コストの増加に直結します。また、この現象はプラットフォームのバージョンアップのたびに毎回発生するという点も、この問題をより厄介なものとしています。IT に対する ROI(Return on Investment:投資対効果)向上の要求が高まる中で、これは非常に大きな問題であると富士通は考えました。

富士通では、こうしたバージョンアップによる非互換を回避し、「お客様のIT資産を守ること」が「真の」要件であると考え、その基本姿勢に基づいた「長期安定稼働」という取組みを行っています。この取組みを踏まえ、富士通のアプリケーションサーバ「 Interstage Application Server 」では、非互換をなくし、アプリケーションサーバをバージョンアップしても、それまでの業務アプリケーションの動作を保証します。

お客様のIT資産を守り、業務アプリケーションの10年稼働を実現する Interstage Application Server

それでは、なぜ Interstage Application Server ではバージョンアップをしても非互換を発生させることなく、業務アプリケーションを長期にわたって安定稼働させることができるのでしょうか。

富士通では、メインフレームの時代からIT資産を保証するための高信頼性技術を重視してきましたが、オープン時代になった現在においてもその「こだわり」は脈々と引き継がれています。Interstage Application Server では、Java VM 注1 の多重制御技術により「長期安定稼働」を実現しています。

Interstage Application Server には複数のJava VM が搭載されており、それらを同時に動作させることができます。また、それぞれ異なるバージョンの JDK 注2 を混在させて運用することも可能です。これにより、アプリケーションサーバをバージョンアップしても、既存の業務アプリケーションには一切影響を与えることなく運用することが可能となります。

一例を挙げてみましょう。既存の業務アプリケーションをJDK1.3で動かしていたとします。この部分はビジネスロジックに変化もなく、安定稼働しているため、(この状態を)変えたくないといった場合でも、Interstage Application Server であれば、バージョンアップを実行しながら、業務を JDK1.3 上でそのまま動かすことができます。そして、新しい業務アプリケーションを導入する場合には、JDK1.4 を利用し、別Java VM上で動作させることが可能です注3。つまり、新旧環境を同時に混在して動作させることが可能なため、変えたくない業務アプリケーションはそのままに、最新技術を使った新業務も同一サーバ環境で動作可能となります。これは、富士通がメインフレーム時代から培ってきた高信頼性技術により実現しています。

これまで、バージョンアップによって旧環境で動作していたアプリケーションが動かなくなり、その都度改修しなければならなくなるという声を多く耳にすることがありました。しかし、これでは長期にわたって業務アプリケーションを使い続けたい、という利用者の要求に応えることは難しいでしょう。

富士通は「お客様のIT資産を守る」というポリシーの下、「業務アプリケーションを10年稼働させること(業務資産の長期利用)」を Interstage Application Server で実現します。

Interstsage Application Server が実現する長期安定稼働
[図] Interstsage Application Server が実現する長期安定稼働

(注1)  Java VM (Java Virtual Machine): Javaのプログラムを解釈・実行する仮想マシン環境

(注2)  JDK (Java Development Kit): Javaの開発・実行環境

(注3)  JDK1.3 と 1.4 の混在環境での互換は、Interstage Application Server V8 にて対応

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