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連載 「富士通のSOA ~ 既存資産の有効活用と段階的な成長 ~」

第1回 : SOAを実現する富士通のミドルウェア

企業を取り巻く様々なビジネス環境の変化をいかに先取りして迅速に対応するかは、今日の企業における重要な課題です。このような現状において、既存のIT資産を活かし新規サービスを早期に実現するアーキテクチャーとして「SOA (Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャー)」が高い関心を集めています。

富士通は、アプリケーション・プラットフォーム「Interstage」(インターステージ)により、サービスバス、モニタリングツールなど、SOAに必要な機能をトータルに提供し、お客様の既存資産を有効活用しながら段階的に成長するSOA適用を支援します。

[2007年1月5日掲載]

SOA基盤の構成要素

SOAとは、システム全体を「サービスの集まり」と捉えたシステム構築の考え方です。

SOAを適用したシステムでは、業務の根幹となるプロセスを業務的に意味のある単位でサービスとして用意し、ワークフローでこれらのサービスの組み合せを呼び出すことで全体最適な業務プロセスを実現します。このSOAの仕組みは、ビジネスの変化に対して柔軟に業務プロセスを適応させることが容易で、新たな業務の追加や修正を行う場合も変更による影響範囲を限定することができます。

また、それぞれのサービスを繋げるサービスバスには、業務でやり取りされる全てのデータが流れており、これらをモニタリングすることで業務プロセスの監視、業務全体の予実管理、問題監視が可能となり、業務改善だけでなく、企業にとって今後ますます重要になってくる、内部統制を推進することができます。

SOAのシステム基盤を構成する重要な要素には、以下の4つがあります。

  • ワークフロー : 業務プロセスを定義。サービスバス上のサービスを組み合せて呼出すことで業務プロセスを実行する
  • サービスバス : ワークフローやサービス間のコード系の違い/メッセージフォーマットの違いを吸収し、既存サービスをそのまま利用
  • モニタリング : サービスバス上を流れるメッセージ、データを自動収集し、業務プロセスの追跡や異常を監視
  • サービス : 独立性・自立性が高く、再利用性・共通性などを考慮し、業務的に意味のある単位に切り出した業務プロセス

SOAのシステム基盤を構成する要素
[図1] SOAのシステム基盤を構成する要素

富士通のSOA : 既存資産を活用しながら段階的に適用

SOAを適用して業務システムを構築する場合、システム全体を一度にSOA化するのは実際には容易ではありません。連携しているサブシステムがSOAを適用していなかったり、組み込んでいるパッケージ製品がSOAに対応していないケースや、工数・予算の理由から無理に既存資産を刷新できない場合もあります。全体に対して一度に適用するのではなく、既存の資産を有効利用しながら、効果の高い部分から段階的にSOAを適用していくことが現実的な進め方といえます。

富士通のSOAの特長は、既存資産を活用しながら段階的に適用できることです。メインフレーム上のアプリケーションや業務データなどもSOA環境の下でそのままサービスとして利用できるので、安定性・信頼性の高いメインフレーム資産の継続的な使用を可能にします。

新たに追加する業務は、サービスバスを経由して既存のシステムに連携させます。関連システムとの独立性が高められ、個々のシステムの変更による影響はサービスバスが吸収するため、修正や追加部分が局所化されます。また、ファイルの受け渡しをインターフェースとするような既存システムも、サービスとして利用できるので、システム間の業務サイクルの違いが吸収されます。このように、サービスバスの機能を活用し優先度の高い部分から徐々にSOAの適用を進め、最終的な全体適用に発展させていきます。

SOAの段階的な適用 (既存資産を活用しながら新規システムに適用)
[図2] SOAの段階的な適用

SOAを支えるInterstage

Interstageは、サービスバス、モニタリングツールなどSOA基盤を実現するのに必要な機能をトータルに提供します。サービスを活用した柔軟なシステムの構築に加えて、特に人を中心とした業務のシステム化や、業務全体の可視化/実施記録をキーポイントと捉えています。

Interstage Service Integratorは、サービスバスの機能を提供します。国際標準のSOAP注1を中心に、JMS注2など標準メッセージを採用しており、高いオープン性によりマルチベンダーや、各種パッケージ、著名ISV製品との接続を可能にします。サービス間でのコード系やメッセージフォーマットなどのインターフェースの違いを定義ベースで吸収し、サービスの連携を容易に実現します。

Interstage BPM Monitoringは、業務システムに流れる形式の異なる各種イベントの監視により、業務プロセスを視点としたモニタリングを提供します。サービスバスや、ワークフロー、データベースからイベントを収集するアダプター機能を提供し、業務システムを流れるデータ、格納されているデータなど必要な情報を関連付けて監視することができ、業務全体の管理作業の容易化を支援します。

また、システムのSOA適用において、フロントエンド側の業務システムは、ワークフローで電子化することが重要です。これをサービスバスやモニタリングと組み合わせることにより、人を中心としたロングタイムのプロセスの構築・運用を可能とするだけでなく、業務プロセスの実行履歴を記録し業務の「見える化」を支援します。富士通は、このようなワークフローシステム構築においても、自社内はもちろん、数多くのお客様でのワークフローシステム構築の実績とノウハウがあり、業務の可視化や内部統制まで含めた、トータルなSOA化を支援します。

Interstageは、これらのSOA基盤機能の提供により、ビジネスの変化に即応する業務システムの実現に向けたお客様システムの成長を強力にサポートします。

(注1)  SOAP(Simple Object Access Protocol) : XMLやHTTPをベースに、OSやオブジェクト・モデル、プログラム言語に関係なく、インターネットまたはイントラネットのアプリケーションやサービスの連携を図るためのプロトコル仕様

(注2)  JMS(Java Message Service) : Javaで作成したプログラムに、ネットワークを介しデータを送受信させるためのAPI

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